III   YELLOW BLDG.PROJECT

戦後復興で地域においても流通、経済の勢いがあったであろう状況を少なからず彷彿とさせる旧日本通運用瀬支店跡「イエロービル」。
当時旧国鉄沿線上の多数の駅前に建てられた日通倉庫は、社会の変遷と共に役割を終えて取り壊されていきました。

その経済成長に想いを馳せることができる建物が奇跡的に残る用瀬は、かつて大名行列のための宿場町としても栄え、小商いがひしめき合っていた場所だったそうです

「イエロービルプロジェクト」は用瀬周辺を拠点に活動していたクリエイターが1つのビルに集結し、小商いで賑わった用瀬を再演出するきっかけ作りを目指しています。

私たちは自らの創造と新たな経済を創出する事ができる人をクリエーターと呼び、そのような生き方が実現できる場所、そのクリエーターが集い切磋琢磨できる場所、

そして将来のクリエーターとなる子どもたちに希望を抱かせることができる場所を作ること。

それが「イエロービルプロジェクト」なのです。


III   CONCEPT

■ARCHITECTURE

建物の色に使用されている山吹色は、分解すると主に赤と黄色が混ざり合ってできています。

その観点からこの建物を何かと何か、誰かと誰かが混ざり合う場所、出会う創造的な場所として捉えました。

クリエーター同士が刺激し合うこともそう。クリエーターの作業風景を地域の方々に見てもらうこともそうです。

このビルに関わるクリエーターたちの生き方にふれることが、用瀬の未来に重要な連動が生まれると確信しております。

 

.............................................................................................................................................................................................................................................

■RENOVATION

建物が持つ幾何学形態デザインや倉庫の名残である大きな扉、色褪せた壁などオリジナルを極力残しながらリノベーションしています。

トイレのみ新設しましたが、外壁をそのまま内壁にしたり庇を天井にするなど、随所にオリジナルの痕跡が見られます。

1Fは立体作品や映像作品、カフェパフォーマンスなどが生きる空間デザインに、2Fは実際にクリエイターがスタジオを構えるにあたり

自らの感性のもとセルフリノベーションで演出し、実演を試みる空間となっています。